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2022年8月24日(水)
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師匠がそう言うなら…
こんにちは、広報委員会の浅葱です。
8月14日。昨日は台風でした。
風もあまり吹かず、降ったには降ったけれど、雨もさほどではありませんでした。
早朝5時、ダルマ石駐車場で、これから三ッ峠山に登ろうというのに雨。
先に車から下りた私が、ごそごそと雨具をザックから出していると、師匠がやめようかという。
こんな珍しいことはない。いつも中止を言い出すのは私の方なのに…
▲すっごいな~柄杓流川は水嵩が増して おしくらまんじゅう▲
▲柄杓流川は西桂町と都留市内を流れ 桂川と合流します▲
里は台風の影響を受けなかったけれど、山は違うようです。
林道には木の枝や葉っぱがバサバサと落ちていて
途中、タイヤに枝が絡みカラカラと音を立てました。
柄杓流《しゃくながれ》川は水嵩が上がり、いつもの何倍もの水が流れています。
出かける時は“大丈夫(^^♪大丈夫(^^♪”と軽い感じで言っていたけれど
きっと山が今日はダメだよと言っているのだろう。
師匠がそう言うなら取り止めにして下りることにして、山の神さん《山祇神社》に寄ります。
離れて暮らす娘が達者であることを祈ります。
▲人気のない神社は近寄りがたい▲
▲伐採されそうになったのはこの御神木かな…▲
▲▲▲
雨はやみませんが、せっかく早起きしたので
行きたかった大月市の猿橋に連れて行って欲しいと師匠にお願いしました。
山祇神社《やまずみじんじゃ》の言い伝えでは
その昔、山梨県東部を流れる桂川《相模川上流部》に猿橋という橋を架けることになった時のこと。
造る際に、山祇神社の御神木が切り倒されそうになったらしい。
御神木の上部が曲がっていたので、橋桁には適さないと切られずに済みました。
御神木を切ろうなんて凄い話ですね(>_<)
猿橋と言えば日本三奇橋として有名な橋。
実はその橋と山祇神社に関係があったという面白い話です。
▲猿橋の袂には山王宮がある 橋の発想を得た猿が祀られる▲
▲橋は雨で湿っぽく光っていました▲
▲現在も橋として地元の人の生活を支えています▲
猿橋は橋脚を用いずに橋を架ける刎橋《はねばし》です。
刎ね木と呼ばれる木材を岸壁に差し込み、
その上に新たな刎ね木を先へと突き出すことで上部構造を支える部分を組み上げます。
また、刎ね木が腐食しないように、屋根が取り付けられています。
そうなのね(^.^)だからお家が連なっているように見えたのね(^_-)-☆
橋は幾度も架け替えられており、
現在の猿橋は昭和59年に嘉永《1851》年の資料を基に忠実に復元されたものです。
▲橋は4層の刎ね木によって支えられています▲
猿橋の珍しい構造の起源は定かではありません。推古天皇の時代《西暦600年ごろ》うーん随分と昔だこと…
百済からやってきた造園博士の志羅呼《しらこ》が、
深い渓谷に何度も阻まれてきた橋の建設を引き受けましたが
いろいろな方法を試してみてもうまくいかず諦めかけていました。
思索に耽っていると、たくさんの猿が現れ、手を差し伸べあってつながり、対岸を渡って行きます。
この光景を目の当たりにした志羅呼は、両岸から材木をせり出すことで橋を架けるこの工法を思いついたんだそうです。
伝説って興味深い。へえーそうなんだと納得することもあるし、噓でしょって思うときもある。
いずれにせよ浪漫があふれています。安藤広重の絵にも描かれた猿橋。是非ご覧になって渡ってみてください。
写真を撮りながら下を覗いたら、ちょっとフワッとして高所恐怖症でもないのに、あまりの高さに怖くなりました。
高さ31mの地点に幅3.3m、長さ30.9mの橋が架けられています。
7時30分。雨は小降りになり、写真もいっぱい撮れたので帰ることにしました。
この寄り道は大変楽しゅうございました。
▲桂川は昨日の雨で暗く濁っていた▲
▲猿橋と八ツ沢発電所施設第一水路橋 猿橋は国の名勝 水路橋は国の重要文化財▲
▲▲▲
猿橋は【委員会ブログ】 労働安全有料事業所表彰の受賞 でも紹介しています
https://www.fujicon-tb.co.jp/news/detail.html?id=5390
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Entry by 浅葱