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2022年9月27日(火)
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山梨百名山 三ッ峠山vol.3
こんにちは広報委員会の浅葱です。
洗濯物を干して庭に目をやると、
すっかり花が終わってしまった桔梗のてっぺんに
赤とんぼがとまっていて『秋だなー』とポツリ。
実は今、私たちが見かける桔梗は野生種とは別物“品種改良された園芸種”です。
元々、日本全土に自生する多年草の桔梗は、野焼きや草刈りで草原を維持しなくなったので
生息地が急激に減少しており、個体数は激減し“絶滅危惧種Ⅱ類”に指定されているんだそうです。
師匠も『桔梗は山で見かけなくなったなー』と言っていました。
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9月17日 今にも雨が降ってきそうな空模様(>_<) 登山道は薄暗い
台風が近づく9月17日、今年3回目の三ッ峠山登山。
朝6時38分、西桂登山口“ダルマ石”を出発。
今日は午後から雨の天気予報。どうか帰るまでお天気が持ちますように…
登山道に入る、さあここからという所に前回も使った“杖”を置いてあったのですが、
それはちゃんと残っていて、師匠は嬉しそうに土を払っていました。
これがあってからこその山歩きのようです。
私は登山靴の紐をギュギュっと執拗に締め上げ、これから何時間歩くのか不安になりながらの出発。
歩きはじめてすぐに、師匠がぶつくさと文句を言っています。『なんで捨てるかな~(◞‸◟)』
そこにはなんの造作もなくペットボトルが捨てられていました。
悲しいかな必ず見かける光景です。それから師匠は、またぶつぶつ言いながら歩いています。
枯れて倒れている松の巨木を見て『丁度いい感じにあぶらがのってるね』
あれっ(・・?焼肉!来年の迎え火の算段だろうか。
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股のぞきの松 7時35分着 富士山が見えるっ(*^_^*)
出発から1時間程で“股のぞきの松”に着きました。
ここでかろうじて富士山の頭が見えました。後にも先にも今日、富士山が見えたのはここだけだったのでした。
そこからまたまた1時間、今日のお目当て“愛染明王塔”に着きました。
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愛染明王塔 8時40分着
愛染明王塔は高さ100㎝幅85㎝の自然石文字塔。
二世観譽豊恭信阿上人《かんよほうきょうしんあしょうにん》によって建てられたものだそうです。
長野県大町出身。空胎上人《くうたいしょうにん》の弟子となって、
嘉永4年(1851年)に三ッ峠山へ入り、護摩堂を達磨石に移し、この地で念仏供養を行ったそうです。
そういえば、確かダルマ石の向かい側に“南無阿弥陀仏”と刻まれた信阿上人の名号塔があったなあ~
明治23年(1890年)に死去。昭和生まれの私には、明治と聞くと、
『あら、そんな古の人ではないのね』と思ってしまいます(*^_^*)
愛染明王は、愛欲や欲望、執着を悟りに変えて、
菩提心“悟りの境地”にまで導き、様々な悩みを救ってくれるとされています。
どれくらい前のことでしょうか(・・?愛染明王塔の傍らに、“縁結びの松”と呼ばれていた2本の松の木がありました。
良縁を願う若者たちによって、願いを込めた守り札が枝に結びつけられていたのだそうです。
現在は、その跡形もなく、片方しか残っていません。
さあさあ、いつ雨が降ってくるとも限らないので写真も早々に先を急ぎましょう。
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屛風岩の近くにはトリカブトがたくさん咲いています 何だかあまり元気がありません
お友達のTちゃんに三ッ峠山トレッキングに行く話をしたら『お天気よくないよ』と言われ
『うん、曇りでもいいの。またそれはそれで…』などと見栄っ張りな事を言ってしまったけれど、
やっぱり富士山が見えないのは、つまらないなあ…
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もうすぐ頂上 急坂だあーーーガスって景色は楽しめない
下り始めてすぐに 転びました カメラは死守(>_<)
右手には河口湖が見えるけど曇っていて上手く撮れない
今回は尾根をひたすら歩き、下山は河口湖に下りました。
登りの西桂側は季節がらキノコをたくさん見かけ、かび臭いにおいが絶えず漂って
何度、『くさいーーっ』と言ったか分かりません。
森林浴で自律神経ととのうとはいきませんでした。
下りの富士河口湖側はガレ場や高低差のある岩場のようなところはなく、
その代わりに、あちこち猪が掘り返したところや、鹿の深い足跡があり、
ザラザラ、ボコボコしたような山道を歩き続けました。
そして鼻を衝く獣臭が始終していました。まあ獣からしたら、人間の方が臭いのかもしれませんね。
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薊の中では最も大きな花を咲かせるフジアザミ
何があるの(・・? 師匠が杖でツンツン(*^。^*) この先暫く歩くと天上山入口です
富士山パノラマロープウェイ山頂展望広場は 観光客で ごった返しています
5時にやっと着きました 河口湖駅 ((+_+))
西桂側よりは歩きやすいのですが、歩いても歩いても同じ景色で、疲れもあってつまらなかったかなあ。
河口湖駅に夕方5時に着いた時はもう余力ゼロ。
上から下までしっかり山登りの恰好をし、トレッキングポールを持ち、登山ガチ勢の様相なのに
遊びに来ている手を繋いだカップルに、どんどん抜かれて、情けなくなりました。
駅近くで、こちらにお住いのK課長を見かけた時は、
やっと着いた嬉しさで半べそをかき、女神さまにでも会ったかのように力の限り手を振りました。
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Entry by 浅葱